一人暮らしの方でも飼いやすく、子供から大人まで幅広い層に人気の小動物、それはハムスターです。
その可愛さから私自身も、ペットショップに立ち寄る際には必ずガラスゲージの前で立ち止まってしまいます(笑)
手の平サイズの小さな体で一生懸命走り回る姿や、ほっぺたいっぱいに餌を食べる姿は常に私たち飼い主を癒してくれる存在でもあります♪
そこで今回は、愛嬌溢れる人気ペットのハムスターについて詳しくまとめてみました。
また、初めてハムスターの飼育に挑戦する初心者の方でも分かりやすいよう、飼育に必要な準備物から丁寧にご紹介していきます♪
ハムスターの飼育でいるものとは?
まずは、ハムスターを飼育する上で必要なアイテムをご紹介していきます。
最低限度の準備物として、以下の6点はご用意下さい。
★用意するもの
- 飼育ゲージ
- 床材
- トイレ
- トイレ砂
- 給水器
- 巣箱
- 回し車
飼育ゲージ
ハムスターの大切な住処となる飼育ケージは、大きさやデザインも様々な種類がたくさん発売されています。
そこで、初めてケージを購入される際に大切なポイントを3点紹介させていただきます。
★3つのポイント
- 動き回れる十分な広さ
- 快適な温度が保てる通気性
- ハムスターがケガをしない安全性
ハムスターの運動を助けるための回し車や、トイレやエサ入れなどを中に置くことを考えて出来る限り、広いケージを選んであげるのが好ましいです。
またハムスターの種類によっては、最低限度で必要なケージの広さも変わってきます。
購入後に買い替えが必要となる場合も考えられますので、購入前にしっかりと確認しておきましょう。
そして、次に大切なのがケージの通気性です。
元々、ハムスターは乾燥地域に生息していた動物の為、湿気の高い所がとても苦手です。
ですので、ハムスターの飼育には温度管理や湿度管理が不可欠となります。
そこで、ケージ内の温度を快適に保つ為、一部に金網が使用されているタイプなどがオススメです!
最後は、ハムスターにとって十分な安全性に優れているかが重要です。
主に飼育ケージの種類には、4つタイプがあります。
★飼育ケージの種類
- 金網タイプ
- プラスチックタイプ
- 水槽タイプ
- 収納ケースタイプ
それぞれにメリットやデメリットはございますが、一般的に多く選ばれているのはプラスチックタイプのケージになります。
プラスチックタイプは、値段も手頃な上に種類も豊富で、温度・湿度管理やケージのお掃除もスムーズに行えるなどメリットが沢山あります。
しかしこのプラスチックタイプは、他ケージに比べてスペースの狭い種類が多く、物によっては壊れやすいというデメリットもあります。
ハムスターの種類や飼育環境を十分考慮して、安全かつストレスの無い最適なケージを見つけてあげましょう。
床材(敷材)
次は、ケージの床に敷く為の床材を準備します。
これはハムスターの身の安全を守る役割や、防音・保温効果、巣作りの材料など…様々な役割を果たす大切な飼育アイテムの一つでもあります。
また床材にも色々な種類がございますが、安全性やコストパフォーマンスなどを総合すると、紙素材を使った床材が一番オススメです。
一般的に多く使われているウッドチップの床材ですと、稀に使用されている木にアレルギー反応を起こしてしまう子もいます。
しかし、紙素材の床材はそういったトラブルの心配がなく、安全にご使用頂けるの最大のメリットです。
他にも「出来るだけコストを抑えたい…」という方には、新聞紙での代用も可能です。
使い方は、新聞紙を小さく刻んでたっぷりとケージに入れてあげます。
ただし新聞紙のインクが被毛に移ってしまったり、インクの成分にハムスターがアレルギー反応を起こしてしまう可能性も考えられますので、ご使用になる際は十分なご注意が必要です。
トイレ・トイレ砂
ハムスターも犬や猫と同じように、決められたトイレの場所で用を足す習慣を持つ動物です。
その為、ケージの中にトイレを設置してあげる必要があります。
ハムスター用のトイレにも様々な種類がありますが、ある程度の広さがある屋根付きタイプがオススメです。
と言いますのも屋根が付いているタイプは、トイレ砂の飛び散りを防止してくれるのでゲージの中が汚れにくいというメリットがあります。
またトイレの容器内には、消臭効果や排泄後のお掃除を簡略化する為の専用トイレ砂を使うようにしましょう。
こちらも種類が多くて購入に迷われるかと思いますが、初心者の方には鉱物タイプのトイレ砂が定番でオススメです。
給水器
ハムスターの水分補給を助ける重要な飼育アイテムです。
こちらを選ぶ上で大切なのは、衛生的で使いやすいかどうかがポイントです。
また、飼育ゲージのタイプによっては取り付けができないタイプの給水器もありますので、購入前にしっかり確認しておきましょう。
巣箱
ハムスターにとって巣箱とは、ケージの中でも特にゆったりと落ち着ける空間として大切なアイテムになります。
そしてこのハムスター用巣箱には、大きく分けて4種類がございます。
★巣箱の種類
- 木製タイプ
- 陶器タイプ
- プラスチックタイプ
- 布タイプ
こちらもそれぞれに良し悪しはございますが、初心者の方でしたらまずは木製タイプの巣箱がオススメです。
天然の木を使用しているのでハムスターの体にも優しく、保温効果もあるので季節を問わずに通年通してお使い頂けます。
回し車
ハムスターの飼育アイテムの中でも、とても重要な役割があります。
ケージの中という限られた空間で生活するハムスターの運動不足や、ストレス解消を助けるマストアイテムになります。
また回し車には、ハムスターの種類や大きさ・設置方法によって種類が分かれているので購入の前に必ず確認をするようお気をつけ下さい。
そしてもう一つ注意して頂きたい点がございます。
それは、実際にハムスターが回し車を使用した際にうるさくないかどうかです。
意外とこの滑車音に悩まされる飼い主の方は多く、何度も買い直しをされたという話も多く耳にします。
もしそこに不安を感じている方は、比較的音の静かな木製タイプの回し車がオススメです。
また最近だと、サイレントタイプの回し車も発売されているようなので、そちらの購入を検討されても良いかもしれませんね。
ハムスターの飼い方で重要なのは餌!
それでは次に、ハムスターの健康を維持する上でも大切な餌の選び方について詳しくお話していきます。
意外にも「ハムスターって何を餌として食べているの?」と、疑問に思っている方も中には多いのではないでしょうか?
改めてこちらでは、栄養のある餌の種類や、あげても大丈夫な野菜や食材、一回にあげる餌の分量など細かくご紹介していきます。
ハムスターの餌の種類とは?
ハムスターは主に、ペレットを主食の餌としています。
ペレットは、栄養バランスをしっかりと考えて作られているので、ハムスターの健康を維持する上では必要不可欠な栄養素になります。
また、このペレット以外にもハムスター専用のおやつというのも、販売されています。
食生活のマンネリを防ぐ為にも、ペレットと併用しておやつをあげるのもオススメです。
しかし普段からおやつばかりをあげてしまうと、基本であるペレットを食べなくなってしまったり、肥満を引き起こす原因に繋がる可能性が考えられます。
ですのでハムスターにおやつを与える際には、バランスに気を付けながらあげるように心がけましょう。
ハムスターのおやつについて
代表的なハムスターのおやつとして、ヒマワリの種やドライフルーツが多くあげられます。
ヒマワリの種は、ハムスターの種類に関係なく好まれることが多く、飼い主の方からも人気の高いおやつの一つです。
またドライフルーツに関しては、人間が食べる用の物でも代用は出来ますが、糖分を多く使用しているのであまりオススメはできません。
出来るだけペットメーカーから発売されている、小動物専用のドライフルーツをあげるのが一番安心です。
最近ではフルーツ風味のウエハースやゼリーなど、バリエーションも豊富に発売されているので、使用分量やアレルギー成分に気を付けながら試していくのも楽しみの一つですね♪
また、ハムスターの食物消化を助ける働きや、健康の為に必要な栄養素の補給として野菜や果物をあげるのもオススメです。
野菜だと、キャベツ・ニンジン・かぼちゃ・ブロッコリーは栄養素も高く、ペレットと併用してあげるのが効果的です。
注意点としては、ハムスターが食べやすいように一度火を通して柔らかくしてから、あげるようにしましょう。
他にはリンゴ・イチゴ・バナナ・ブドウなどの果物は、ビタミンや疲労回復などの効果も期待できる食べ物になります。
しかし、乾燥食品のペレットに比べて果物は水分量も多く、過剰に摂取してしまうと体調を崩してしまう可能性があります。
こちらもおやつ同様、与えすぎには十分お気をつけ下さい。
ハムスターの餌の分量とは?
ベレットは、一般的な目安として体重の5~10%が適量と言われています。
また、実際にご愛用されているペレットの袋裏にも、目安となる分量の表記がございますのでそちらを参考にされるのも良いですね。
そして次は、1日に餌をあげる回数と時間帯についてです。
ハムスターは、犬猫とは違って1日1回夕方頃に与えるのが好ましいです。
これは、ハムスターの夜行性体質を考慮して夕方という時間帯を設定していますが、特に必ずしも夕方にあげなくてはならないという訳ではないので、ライフスタイルに合わせた時間帯でも特に問題はありません。
そしておやつはあくまでも、副食や嗜好品という考え方で与えるようにして下さい。
「ハムスターが喜ぶから」と言って、過剰に与えすぎてしまうと、健康を害する原因に繋がることも考えられます。
野菜や果物の種類によって目安の分量は異なりますが、1欠片を小さくちぎってあげるのが基本的な分量になります。
また、ハムスターは雑食動物であげた物はなんでも食べてしまうので、飼い主がしっかりと食事管理をしてあげることが大切です。
ハムスターの飼い方【ゴールデン編】
ハムスターにも様々な種類があり、体の大きさや性格などもその種類によって大きく異なります。
その中でも、特に初心者の方にオススメの種類がこちらの『ゴールデンハムスター』です。
ペット用ハムスターの中では一番体の大きい種類でもあり、毛色のカラーバリエーションも豊富なことから人気の高いハムスターです。
まさに、あの一世を風靡した国民的ハムスターアニメのモデルでもありますね♪
性格はおっとり穏やかな子が多く、飼い主にも懐きやすいことから初心者の方にはとてもオススメ。
しかし、縄張り意識の強い種類でもありますので多頭飼いにはあまり向いていません。
初めてのハムスター飼育をお考えの方や、一匹のハムスターに愛情を注ぎたい方にはオススメです!
ハムスターの飼い方【ジャンガリアン編】
ゴールデンに比べて体の小さな『ジャンガリアンハムスター』です。
こちらもゴールデン同様、毛色のカラーバリエーションも豊富ですが、ジャンガリアンはグレーを基調とした毛色の種類が一般的。
そして基本的には、飼い主にも懐きやすく穏やかな性格の子が多いです。
しかし中には、とても大人しい性格の子や甘えん坊な子など、その子によって個性が出やすいのも特徴の一つです。
また、ジャンガリアンも縄張り意識を強く持つ種類になりますので、多頭飼いはあまりオススメできません。
今ではゴールデンと同じくらい人気の高いハムスターでもあり、その小さな容姿は見ているだけでも癒し効果は抜群です。
初心者の方からハムスター飼育経験者の方まで幅広くオススメです。
赤ちゃんハムスターの飼い方とは?
「一度でいいから、我が家のハムスターが産んだ赤ちゃんに会いたいな~」
と、考えたことのある飼い主の方も多いのではないでしょうか?
実は犬や猫に比べて、ハムスターの繁殖や出産は比較的簡単に行うことが出来るんです。
しかし一度の出産で、平均7匹の子供を産むということを覚えておかなければいけません。
「産まれた赤ちゃんを、全員育てる環境や余裕はあるのか?」
「自分の周りで、大切に育ててくれる里親は見つかるのか?」
など「生まれた赤ちゃん全員が、幸せに暮らしていける環境が整っているか?」を必ず確認するようにして下さい。
飼い主として、それぞれの命に責任を持てるかどうかを見定めてから行動するようにしましょう。
そしてもう一つ、ハムスターは赤ちゃんの成長が早い動物でもあります。
生後3週間で触れるようになるほど、あっという間なのです。
それぞれ生後1週間単位で、注意点や気を付けるべきポイントがいくつかあるので詳しくご紹介していきます。
生後1週間
ハムスターの出産は巣箱で行われます。
そして産まれて間もない赤ちゃんハムスターは、母親の母乳を飲んですくすくと成長していきます。
ですので生後1週間の段階では、私たち飼い主の出番は特にありません。
子育ての基本はお母さんハムスターにお任せして大丈夫です。
しかしとてもデリケートな時期になりますので、ゲージの掃除も極力控えるなど、出来るだけお母さんハムスターにとってストレスや刺激になるようなことはしないように気を付けましょう。
そして、注意点がもう一つあります。それは、生まれたての赤ちゃんに触れる行為は厳禁という事です!
理由は人間の匂いが赤ちゃんについてしまうと、育児放棄や子食いの原因に繋がる可能性が考えられるからです。
過剰な干渉はしないよう、遠くから優しく見守るようにしていきましょう。
生後2週間
この頃、赤ちゃんハムスターは自分でトイレに行くようになるので、自ら巣箱を出るようになっていきます。
そして、母乳に合わせて少しずつ餌を食べるようにもなってきますね。
しかし、まだまだお母さんハムスターの警戒心が強い時期でもありますので、お母さんハムスターへの過剰な接触は控えるように気を付けましょう。
また、赤ちゃんハムスターにも引き続き触れないようにして下さい。
ゲージの掃除も週に1回程度に控え、トイレ掃除のみこまめに行うようにしましょう。
生後3週間
生後3週間ともなれば、すっかりと体の毛も生え揃ってハムスターらしい姿に成長する時期です。
また少しずつスキンシップをとって、人間の匂いに慣れさせていく練習もこの頃から始めて大丈夫です。
他にも、個体差はあれどほとんどの子が離乳をして、餌を食べるようになる時期でもあります。
また、お母さんハムスターの気持ちも徐々に落ち着いてくる頃なので、様子を見つつゲージの掃除なども以前と同じペースに戻しても問題ありません。
とはいえ、急な生活の変化はハムスターにとってストレスになる可能性もありますので、無理はしないように気を付けましょう!
ハムスターの飼い方について!病院の選び方とは?
ハムスターを飼育するにあたってもう一つ重要なポイント、それはいざという時にペットを診てらえる動物病院は近くにあるかどうかです。
意外と知らない方も多いかと思いますが、実はハムスターを診断してくれる動物病院は、思っている以上に数が少ないんです。
というのも、ハムスターやウサギなどを含むエキゾチックアニマルの診断には特別な知識や技術を必要とします。※当時の勤務先の獣医師談
ですので、ハムスターの飼育をされる際にはあらかじめご自宅から通える範囲内に、専門獣医師がいる動物病院はあるかどうかの確認を行っておくことが必要です。
他にも、非常勤医師としてエキゾチックアニマル専門獣医を配置している動物病院も稀にありますので、事前に電話などで「ハムスターの診察をしているのか?」を、確認をしてみるといざと言う時安心ですね♪
まとめ
今回は、ハムスターの飼い方について詳しくお話しさせて頂きました。
犬や猫に比べて飼育の手間も少なく、一人暮らしや小さなお子様のいるご家庭まで幅広く人気を集めています。
また、飼い始めからこまめにコミュニケーションを取ることで、ペットとの絆も深まり体調の変化などにも気付きやすくなります。
体は小さなハムスターですが、様々な表情やちょっぴりおっちょこちょいな行動を見せて、私たち飼い主を笑わせてくれるとても愛おしい存在になること間違いありません。
最近では、ハムスターをペットとしている方も増えているということで、ハムスター専用のおやつや、飼育アイテムもかなりバリエーションが増えてきています!
是非、正しい知識を持って色々な飼育アイテムも試しつつ、楽しいハムスターライフをお過ごし下さい!
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