犬のしつけといえば、一番に思い浮かぶのは「おすわり」ではありませんか?
おすわりをさせることは、愛犬と共に生活をするなかで、とても重要なしつけのひとつ。
なぜかといいますと、未然に事故を防ぐことができるからです。
例えば、人に飛び掛かる癖がある愛犬…
リードや首輪を引っ張って「だめ!」と言っても、全く聞いてくれません(^^;;
私の愛犬も、飛び掛かりワンコだったので、とても大変でした。
知らない人が「可愛いねぇ」と近づこうものなら、私は内心ヒヤヒヤです(・_・;
愛犬を、私の足の間に挟んで制圧したまま、撫でてもらうことも(笑)
興奮状態で飛び掛かってしまうと、相手の服を汚したり破いてしまったり…
爪で物をひっかいたり、倒してしまう事もあり得ます。
こんな時「即座におすわりができるようになったら…」と、思いませんか?
犬はおすわりをした瞬間に、落ち着きを取り戻すことができます。
それは犬の突発的な行動を止めるブレーキといっても過言ではありません。
愛犬を守るためにも、今日からおすわりを覚えてもらいましょう!
これから、私が実践したおすわりのしつけ方を伝授いたします。
犬のおすわりのしつけ方
準備~手順、ポイントをご紹介しますので、参考にしてみてくださいね(^O^)
犬におすわりを教える準備
まず、愛犬が集中できる環境を整えることです。
窓やドアを閉めたり、テレビを消して、静かな場所が良いですね。
次に、ご褒美のための、おやつを用意しておきます。
実のところ、犬はおやつの大きさではなく、貰える回数が多いことの方が喜ぶのです♪
愛犬の肥満防止も兼ねて、小さくしたおやつを、すぐに取り出せる状態にしておきましょう。
犬におすわりを教える練習とポイント
手順としては、とても簡単です。
★おすわりの手順
- おやつを愛犬の鼻先にもっていき、ニオイをかがせる
- おやつを持っている手をそのまま真上に動かす
- 愛犬の顔が、おやつにつられて上を向くと、自然とおしりが床につく
- おしりが床についた瞬間に「おすわり」と指示語を出し、おやつを与えて褒める
もし愛犬が上を向いたときに、お尻がつきそうになかったら、腰のあたりを少しだけ下に押してあげると、お尻がつきます。
この手順を何度も何度も繰り返すことによって、床にお尻をつけること=おすわりと覚えていくのです。
ここでの大事なポイントは、必ず指示語を統一すること。
なぜなら、色んな指示語を出されると、愛犬が混乱してしまうからです。
我が家では、小さい子供でも言いやすいように「おすわり」にしています。
ちなみに娘が2歳頃の「おちゅわり!」でも、愛犬はちゃんと従いました(笑)
「おすわり」「スワレ」「sit」などがありますので、家族みんなで話して、言いやすいもので統一してください。
犬におすわりを教えるハンドサイン
指示語を覚えられるようになったら、ハンドサインも一緒に使います。
ハンドサインとは手の動きや、指の形により合図のことです。
★ハンドサインの効果
- 指示語=聴覚に訴える
- ハンドサイン=視覚に訴える
ハンドサインも使うことによって、ダブルで訴えることができて効果抜群なのです!
そしてハンドサインを覚えると、指示語を出さずにおすわりさせることもできます。
…と言いますのも、私がよくハンドサインを出すのは電話中。
電話していると、愛犬がかまってほしいのか、よく吠えるんです。
そんなときに、ピシッとハンドサインを出すと、吠えるのを止めておすわりして待っています。
こんな風に「おすわり」など、指示語を出せない時にとても便利です。
おまけに、愛犬がハンドサインをじーっと見つめることによって、集中力もアップ!
おすわりのハンドサインには「人差し指を立てる」「手のひらを上にあげる」などがあります。
ハンドサインも指示語と同じように、家族みんなで統一することが大切です。
犬のおすわりの練習はいつから?
仔犬でも成犬でも、まだおすわりを覚えてないなら、今日からでも始めてみましょう!
私の愛犬は、生後2ヶ月からトレーニング開始しました。
ですが、生後2ヶ月に与えられる市販のおやつがなく、フードもふやかし時期…
ご褒美は「最高の笑顔と褒め言葉」で勘弁してもらいました(笑)
できる日もあれば、うまくできない日もあります。
でも焦らずに、長い目でみてあげてください。
どんな犬でも必ずできるようになりますから、大丈夫です!
犬がおすわりの練習をしない時の対処法
トレーニングの最中、いきなり愛犬がふらーっとどこかへ…
ぽつんと残った私…
「私だけがやる気満々じゃん!」と、空回りしてしまうことも(泣)
そんな時は、ご褒美のおやつをおもちゃに変えてみましょう!

手順は、おやつの場合と同じです。
おすわりができたら、遊ぶ→少し遊んだら、またおすわり
の、繰り返しです。
おもちゃでもダメな場合は、それは集中力切れだと考えられます。
犬の集中力は15分程度です。
休憩させて、また明日トレーニングしましょう!
犬におすわりを教えていると、背中を向けるのはなぜ?
カーミングシグナルとは、犬が生まれつきもつコミュニケーション方法。
簡単にいうと、ストレスのサインだと考えられています。
ですので、トレーニング中に愛犬が背中を向けるのは「落ち着いてほしい!」と私たちに訴えているということなのです。
なかなか思うようにしてくれなかったりすると、ついイライラすることも‥。

気持ちに余裕がないときは少し休憩することで、お互いゆったりとした気持ちでトレーニングできるよう心がけましょう。
まとめ
事故防止の観点からも、お散歩中や公園など、色々な環境でトレーニングを続けることが大切です。
また、犬のしつけは、愛犬と飼い主の間に、信頼関係を築くこともできます。
おすわりができるようになると、その他のしつけもしやすくなるのです。
いつでも、どんな場所でもおすわりができるように、しっかり練習しましょう!

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