



猫を飼うメリットは、愛猫家としては言うまでもないことかもしれませんね。
見てるだけでも確かに飽きませんし、気分屋さんなところもまた良いものです。
我が家のネコはもともと保護したネコなんですが、野性味もとれてすっかり甘えん坊になりました。
一緒に過ごしていくうちに、お互いの個性が分かってくるとまた愛着もひとしおです。
今回はその他にも、猫を飼うことのメリットや楽しさについて詳しくお話ししていきますね。
猫を飼うことで期待できる効果とメリットとは?

よく飼い主さんが「猫は、落ち込んでいる時に慰めてくれる」と、話しているのを聞くことがあります。
一時期、「ペット療法」や「アニマルセラピー」というフレーズが、あっという間に広まりましたよね。
ご高齢の方や独り暮らしの方に、ペットを飼うことで生活に張りを与え、癒しの時間を過ごしてもらうことで健康に繋がるといった、科学的にも実証されている療法です。
実は、動物と触れ合うことで癒し効果があるとされるのは「オキシトシン」といわれる、いわゆる幸福ホルモンのおかげなんだそう。
オキシトシン以外にもこの幸福ホルモンはあるらしいのですが、これらの分泌が活発になると、気分がよくなるんです。
結果的に、健康に繋がる可能性が高いことから注目されたんですね。
アメリカでは研究も進んでおり、猫を飼っている人と、飼っていない人の心臓発作の発症率を調査したそうですが、飼っている人の方が発症率は30パーセントも低かったそうですよ。
私の場合は「ネコを養うために落ち込んでいられない!」とやる気を起こしたりもしますけれど、自分の健康を維持していないとペットのお世話もおざなりになってしまいますから、以前より健康に気を付けるようにもなりました。
こういった効果がある点だけでも、猫を飼うのは十分にメリットがあるといえますね。



なぜ猫を飼うと飼い主も健康になるの?

さて、猫を飼うことでの健康面について先ほども軽く触れましたが、ここでは猫を飼うことで得られるメリットに焦点を絞っていきますね。
実はアニマルセラピーは、もともとが負傷した兵士が馬に癒されることに注目したものです。
でも「動物なら犬でもいいじゃない?」と思いますし、実際にそうなのですが猫特有の癒し効果があるんです。
先ほどお話ししたオキシトシンという幸福ホルモンですが、実は犬と比較すると猫を触る方が分泌量が多いのだとか!
これは、猫の方が触り心地が良いからではないかといわれています。
また、猫の「ゴロゴロ」と喉を鳴らすあの音ですが、ストレスを減らす効果があるんですね。
「猫自身も、ゴロゴロと鳴くことで自分を癒してるのではないか?」と、言われていますが、私たち飼い主が聞くのも効果があるらしいですよ。




猫を飼う準備に欠かせない必需品とは?



いざ猫を飼うことに決定したあとは、お出迎えの準備をまず始めなくてはなりませんね。
人間で言うと衣食住といったところですが、猫は自分のテリトリーには非常に気を配る性質がありますのでリラックスしてもらうことを重視してあげることが何よりも大切です。
私たちも自分の部屋でゆっくり過ごせないと居場所がなくて落ち着かない気分になりますよね。
ここで猫が家を大好きになってくれるために快適な空間をつくるための必需品7つをリストアップし、ご紹介していきます。
また、欠かしてはならないグッズ2つと、本当に必要かどうか飼い主さんから疑問が寄せられるグッズ5つとに分けてわかりやすく説明しますね。
欠かせない必需品とは?
まず、猫を飼うにあたって必ず使う2つのグッズからご紹介します。
猫をお出迎えするといっても、ショップや知人から譲り受けるなど様々なケースがありますよね。
飼い主さん自ら猫を迎えに行く場合はその場から、またはお家に着いてすぐに活躍する必需品です。
★2つの必需品
- キャリーケースやキャリーバッグ
- トイレと猫砂
まずはキャリーケースについてお話ししますね。
キャリーケースやキャリーバッグは丈夫なものを選ぶことが最優先です。
大事な愛猫の命を預かるものなので絶対条件といえます。
キャリーケースを選ぶポイントとしては、上部に蓋があるものが便利です。
私も使っていますが、上に蓋があるなしでは便利さが段違いです。
猫の性格や状態によってこの辺りは、臨機応変に対応できそうなキャリーケースがいいですね。
また、トイレを選ぶのにも今は様々なタイプ、特におしゃれなものがたくさんあるので、ついつい目移りしてしまいそうです。
いざ使用してみると、猫がトイレの縁で用を足したり、猫砂を掻かないなどの行動をとることもありますが、これはトイレや猫砂に不満がある証拠です。
まずは一般的に猫が好むとされるトイレや猫砂を選ぶときのポイントについて解説をしていきますね。
キャリーケースやキャリーバッグを選ぶポイントは?
上記でも選ぶポイントとして、丈夫であることや上蓋があることについて述べましたが、他にはどのような点が選ぶポイントになるでしょうか。
猫だけでなく、飼い主さんにとっても負担の少ないケースやバッグを選ぶためのポイントをあげていきますね。
★3つのポイント
- 大きさは猫のサイズに合わせる
- 持ち手が飼い主さんからなるべく近いもの
- 専用カバーや専用キャリーベルトがあるもの
大きさとしては中であまり動き回らないよう、方向転換がギリギリできるものを推奨されています。
ですが、皮膚が弱い子に対してエリザベスカラーといった医療器具を付けることを想定して大きめなものを想定して選ぶ飼い主さんも多いようです。
またケースやバッグの持ち手が身体から遠いほど、その重さも負担になります。
似たようなケースで迷った際には、選ぶポイントとしてこういった点も参考にするといいですよ。
それに、専用キャリーベルトやカバーがあると、徒歩移動や公共機関での使用がぐっと楽になります。
大都市だと、自家用車より公共機関を使った移動の方が何かと便利ですが、こうしたカバーでケース自体を覆うことで猫も落ち着きやすいのです。
こちらも、似たようなケースで迷った際に役立ちそうなポイントですね。
トイレや猫砂を選ぶポイントは?
猫のライフステージが、トイレを選ぶときのキーポイントです。
子猫の場合と老猫の場合とでは、身体能力や排泄能力が異なるためです。
ですので、子猫と老猫の場合の二つに分けてご紹介します。
子猫の場合
生後一ヶ月から、自分で排尿をするようになります。
この頃はトイレの出入りがしやすいように、入り口が低いタイプのものを用意しましょう。
出来れば、低い箱を何種類か並べて試してもらうのが一番です。
生後一年くらいで成猫の体格になりますから、身体の大きさや飼育環境に合わせてトイレも換えてあげます。
高齢猫の場合
高齢の場合は、足腰に負担がかからないものが必須条件です。
例えば上部から入るタイプのトイレは、ジャンプする必要がありますからどうしても足腰に負担がかかります。
また子猫の時と同様に、ふちが高いものも老猫の状態によっては、トイレに入る事自体つらい思いをさせてしまうのです。
我が家でも、足腰の弱ってきたペットがいるときはトイレだけでなく、身の回りのものすべてペットの目線に合わせるように、なるべくフラットな空間になるよう買い換えるようにしています。
獣医さんに相談すると、その子の状態を見て、お金を掛けずに負担を減らす工夫も考えてくれますよ。
ちょっとした疑問でもメモに書き残して、受診時に持っていくようにすると安心です。
猫砂を選ぶときのポイント
白色で、固まりが良いタイプを選ぶことがキーポイントとなります。
なぜなら、猫のおしっこをチェックするには非常に便利だからです。
砂の塊によって量や回数を知ることが出来ますし、色も目で見て判断できるからですが、このとき粒子が細かいものを選ぶようにしてあげると猫にとっても快適です。
「浜部の普通の砂が、いちばん猫が好む」と言われるくらいですから、より自然の砂に近い感触のものから試すようにした方が効率的です。
素材も鉱物系といわれる砂タイプの他に、おからや紙タイプ、木材タイプと様々ですが多くの猫が好むのは調査の結果、鉱物系とされています。
猫の好みはそれぞれ千差万別ではありますが、もともとトイレのしつけが難しいペットではありません。
これは砂状の場所があれば、自然におしっこをする習性によるものなんです。
我が家の猫も、もとは野良猫でしたがトイレのしつけは特にしなくても何も問題はありませんでした。
とはいえトイレに対する不満行動がみられたら、どうしても色々とタイプを変えて試してあげる必要があります。
手間を惜しまず気に入るトイレに巡り合うまで、様子を確認してあげることが大切です。
今はトイレの形状も様々ですが、いちばん人気があるものは、トレー型の低めでシンプルなもののようですね。
これは猫が使いやすいよう低めに作られており、また中も丸みがあるので怪我をしにくいというメリットがあります。
次に人気があるのはキャリーバッグのようにカバーがついたタイプ。
こちらは人目が気になる猫にとっては安心できますし、何より砂が飛び散りません。
上から入るタイプ、二層式タイプなど実にバリエーション豊かですが、飼い主さん視点でトイレを選ぶときは、掃除がしやすく臭い軽減のために洗いやすいことが注目ポイントになります。


猫を飼う準備に本当に必要?必需品5つとその理由

以下の5つは、飼い主さんから「本当に必要なの?」といった声が多く聞かれるものです。
★本当に必要?
- ケージ
- ベッド
- キャットタワーや爪研ぎ
- 猫専用のフード入れや、水の容器
- おもちゃ
なぜ必需品であるといえるのか、その理由についても説明を加えながら、選ぶときのポイントと注意点をお話ししますね。
ケージはなくても大丈夫?

ケージを使わない飼い主さんも多いですよね。
犬と違って、来客時にあまり迷惑をかけないためでしょう。
ですがケージは用意しておくに越したことはありません。
★ケージが必要な理由
- お留守番のとき
- 体調不良のとき
- 安心できるスペースを確保してあげるため
この三つが、犬にも猫にもケージが必要となる主な理由です。
特に猫は縄張りを大切にしますので、安心できるスペースを確保することは必要不可欠となります。
ケージを選ぶポイントは以下の3つです。
★ポイント
- 高さがあるもの
- なかに二段以上の段数があるもの
- スチール製は錆びやすいが丈夫、プラスチック製は軽いがもろい
猫は高いところが好きですから、キャットタワー代わりにも使えるような高さがあるものがおすすめする理由です。
また三段階ほど分かれているものですと、いちばん下をトイレ、二段目をフードや水のコーナー、三段目を寝床にすると一気に猫のパーソナルスペースが充実しますよ。
私も、高さがあるケージと三段のケージを両方使ってみましたが、本当に上記の二点は間違いないです。
素材は、猫の性格や飼育環境にもよりますね。
スチール製は丈夫ですが錆びてしまうと万が一、ばい菌が傷口から入ることが心配でプラスチックに替えました。
すると今度は掃除もしやすくなったものの耐久性が…と、正直どちらをとるかは愛猫による、としかいえないところです。
ただ共通していえるのはキャスター付きはとても便利!
たまにケージを移動すると猫の気分転換にも良いそうですよ。
ベッドは必ずいるの?
ケージやキャリーケースを寝床にしたり、せっかくベッドを用意しても段ボールの方がお気に入りの猫もいます。
ケージと同じく「わざわざ買うべきかな?」と悩みそうになりますね。
これについては猫の習性について知ることで、ベッドの必要性がお分かりいただけるでしょう。
猫は外敵から攻撃される可能性の少ない場所を好む習性から、身体がスポッと入る、暗くて狭い場所があると安心する動物です。
よく袋や箱に無理矢理入ってドタバタする場面をみることがありますが、本能的についつい入り込んでしまうんですね。
ですから猫にベッドを用意することはケージ同様、安心したスペースの確保してあげられるというわけです。
こちらも、様々なバリエーションがありますね。
初めにお話ししておきますと、猫は必ずしも決まった場所で寝るわけではありませんので、複数のベッドがあるとより万全です。
また季節によっても涼しい素材、暖かい素材と替えてあげることが必要になります。
では、ベッドを選ぶときのポイントです。
★ポイント
- 柔らかい
- ちょっと狭めのもの
- 枕部分があるもの
一般的にいえば、この三点がキーポイントですね。
猫の体格に合うように考えると、このあたりでは、あまり迷うことはなさそうです。
猫の個体差でのポイントに焦点をあてたいところですが、こうなると
- 猫の種類による傾向を考える
- 猫の性格的な特徴をとらえる
この二点が重要になります。
でも、これから飼うにあたって猫の性格を読みとるのは不可能ですので、まずは猫の種類による傾向からみたポイントをお話ししますね。
人気のあるメインクーンのような大きく成長する猫は、ドーム型よりもソファー型がおすすめです。
やはり大きくなるにつれ、ドーム型が性格にあっていても窮屈になりがちなので、ゆったり過ごせるかどうかがポイントになります。
ペルシャのような大人しい猫はハンモック型、アメリカンショートヘアのような活発な猫は窓に取り付けるタイプが好まれるようですね。
上で述べたポイントを踏まえて性格的な特徴からもいえるのは、警戒心が強い子はドーム型のような密閉した空間を確保できるもの、好奇心旺盛な子は窓に取り付けるタイプのものを選ぶといいでしょう。
注意点としては、ここでも年齢に適した環境を考慮してあげることです。
子猫や高齢猫に、活発な猫用ともいえるハンモックは怪我のもとですから避けた方が無難といえます。
そして「季節に合わせてベッドも替える」となると、大変な気もしてしまいますが難しく考えることはありません。
人間が夏にタオルケット、冬に毛布を使うような感覚で問題ありませんよ。



キャットタワーや爪研ぎはどんなものがいい?

キャットタワーを選ぶときのポイント
先ほども、猫は高いところが好きだとご紹介しましたが、本能的にも外敵から身を守れるために落ち着くようです。
背の高い家具の上に登っているのは、こういった理由があるのですね。
最近は猫と暮らすための住居や、またキャットタワーを手作りする飼い主さんも増えています。
あまり高さのある家具などを置かない環境では、キャットタワーは必須といえるでしょう。
ではどのような点に注目して選ぶことが大切かというと
★キャットタワーを選ぶポイント
- 設置場所にサイズを合わせる
- 段数が豊富
- 隠れ場所がある
初めに挙げた「設置場所にサイズを合わせる」のは、キャットタワーは思っているよりも大きいためです。
いざ設置しようとしたときに、高さや大きさが合わないケースも意外と少なくありません。
また段数が豊富だと活発に動けますし、隠れ場所は猫がより安心できます。
素材は段ボールなど軽いものもありますが、猫によっては体当たりして遊ぶ子もいますので、ある程度はしっかりした重さがあり、安定して設置できるものがお勧めですよ。
爪研ぎを選ぶときのポイント
また、キャットタワーにはおおむね爪研ぎも付いているタイプがほとんどですね。
我が家も、キャットタワーの爪研ぎをボロボロになるまで使い倒してくれています。
ですのでキャットタワーに付いているものだけではなく、爪研ぎ本体も用意しておくことがお勧めです。
★爪とぎを選ぶポイント
- 両面で爪研ぎができるベーシックなもの
- どんどん取り替えるため敢えて安価なもの
爪研ぎも猫の本能なので、例えば家具を引っ掛かかれても止めさせることは不可能なんです。
本来、狩りをする動物ですから、爪は猫にとっては重要な意味がありますもんね。
ですから日頃から手入れを怠らないために、爪研ぎは必要といえるでしょう。
今は、おしゃれな爪研ぎや多機能な爪研ぎもありますが、消耗品ですし、これから買う人には敢えて安価なものをお勧めしたいところです。


猫専用のフード容器は必要?
確かにわざわざ猫のために容器を買わなくても、人間の使っている食器でも事足りそうですよね。
ところが、例えば食べやすそうな底の浅いお皿であげた場合、なかの餌が飛び散り、床で食べる癖がついてしまうこともあります。
また、深いボウル型だとヒゲが当たり猫が落ち着きません。
獣医さんやブリーダーさんたちプロがおすすめする容器には、適度な高さがあるお皿タイプや早食い防止の容器など、食べやすい上に誤嚥を防ぐといった画期的なものもあります。
一般的な容器を選ぶときのポイントはというと「食べやすさがいちばんです!」といわれても、人間にとっては、なかなか難しい話です。
ですので選ぶときは、この三点に絞って選ぶことをおすすめます。
★容器を選ぶポイント
- 置いたときに安定している
- 洗いやすい
- 見た目より、なかの形状に注意する
底が浅くても餌が飛び散らないように、底が二段階の深さになっているものもありますので、見た目よりも中の形状に注意するといいですよ。
こうした容器も出来れば二つ用意して、交互に使うようにするとさらに万全。
これは、猫が匂いに敏感なことから、食べ残しや食べ物の残り香を嫌うため。
常に清潔に保つにはペット用の洗剤でこまめに洗う、食べ残しは処理してあげるなど気配りが必要です。
おすすめのおもちゃってどんなもの?
「犬のおもちゃに比べ、猫のおもちゃはとにかく動いて動かして…」といった、ユニークでカラフルなイメージがありますが、それもそのはず。
「猫が一人遊びを好むのは、狩りの練習ではないか?」ともいわれており、もともと動くものに興味をもつ習性があるからなんですね。
オーソドックスなタイプのおもちゃとしては猫じゃらし、釣竿タイプ、また現代的ともいえる電動式のねずみなど様々ですから何がいいのか迷ってしまいます。
あらかじめ、猫の反応をみるには家にある紙やヒモ、袋などで音を立てたり、コロコロ転がしたりと試してみるのもお勧めです。
意外と家にあるもので大丈夫かも!と思ってしまいそうになりますが、猫専用のおもちゃが必要なわけはちゃんとあるんです。
家にあるものでおもちゃの代用をしすぎると、いたずらっ子な猫になりやすいんですね。
この袋はいいけど、あの袋はダメ!といわれても猫は混乱してしまうばかりです。
では、猫専用のおもちゃを選ぶポイントです。
★ポイント
- 安全性を重視する
- 取れやすい、小さな部品に注意する
上記はどちらも、猫の誤食を防ぐためです。
安全性については、天然コットン素材などを選ぶ飼い主さんもいますが、特に変わったものではない限り神経質にならなくても特に問題はないでしょう。
それよりも同じ安全性でいうなら、小さな部品や取れやすい部品は誤食を防ぐために普段から気を付ける必要があります。
また、ヒモ状のおもちゃが首や身体に巻き付いてしまう、羽などの飾りを飲み込んでしまうといったケースもありますから、こまめに部品をチェックしましょう。
心配な方は遊び終わったら、おもちゃ入れにしまった方が安心ですね。
お留守番のときに遊ばせるおもちゃは、こうした危険性の低いものがいいですね。
説明書、注意書なども読んでおくと参考になりますよ。
価格に関していうと爪研ぎと同じく、おもちゃも消耗品の一つと割りきって、壊れたらどんどん新しいものと交換するようにしましょう。
特に猫の好みが分からない初めのうちは、安価なおもちゃをおすすめします。
また猫は目の構造上、赤色に対する反応は乏しいようなので、黄色や青などを選んでみるのもいいかもしれません。
猫の色の好みに関する調査結果では、なぜか一位は“ピンク”で、全国的にピンクを好む猫が多いのだそうです。
ピンクは赤系の色のような気もしますが、なぜ好まれるのか明確な理由は不明なんだとか。
もしも気の乗らなさそうなおもちゃがあったら、こういった点からのアプローチも効果がありそうですね。
うちのネコはオーソドックスなねずみのおもちゃが大好きですが、バラバラになるまで遊び尽くすので部品の誤食には気を使います。
さて、ここまで必需品の解説をそれぞれお話してきましたが、すべてに共通していえるのは、猫の特性を知ることがいちばん大切だということですね。
本来、野性動物は家こそが大事な生き物です。
なぜなら「生活を営む上での全ての要素がすべて詰まっている」から。
産まれ育ち、生きていくのは野生の世界では当たり前ではありません。
それこそ必死の思いで生き抜いていますから、家というものは私たちが思うよりも重要な意味を持っているのです。
人間と暮らすようになった動物たちは「家そのもの」よりも「人間がいて食事を与えて、保護してくれるからこそ家に付く」と、個人的にそう考えています。
猫のもつ、気まぐれな性格から家にだけ付くというような意味合いでこの言葉が広まったのですね。



猫を飼う覚悟とは?

気持ちの準備も、猫をお迎えする準備もこれで万端です。
キャットタワーやおもちゃを選ぶだけでも、お目当ての猫が遊び回っている姿が目に浮かんでつい頬が緩んでしまいますが、ここでちょっとだけ、自分の覚悟をもう一度確かめてみましょう。
猫を飼い一生を共にするには、メリットや楽しさだけではお互いの身も心も持ちません。
お説教がましいようですが、例え準備にどれだけお金や時間が掛かっているとしても、覚悟があるかないかは別問題であり、比ではないといえます。
★トラブルの例
- 年に一度の予防接種
- 部屋のあちこちで爪を研ぐ
- 人を引っ掻く、かじる
- 部屋の温度管理は飼い主不在でも必要
これらは、たまに起こりうるケースの参考例としてではなく、単なる日常の出来事として軽く挙げた例です。
現在、年に一度の予防接種は義務化されてはいませんが、推奨されるには理由があります。
猫のかかりやすいとされる病気は、ほとんどが予防接種をうけることで回避できるからです。
外に出さないように気を付けている室内猫であっても、感染源が持ち込まれては意味がありません。
また、せっかく飼い主さんが吟味したおもちゃや爪研ぎに見向きもせずに、お気に入りの家具や服なども引っ掻き穴をあけることも特別珍しいことではないのです。
特に賃貸物件だと、なにかと気を使いますが壁や柱などもあっという間にぼろぼろにしてしまいます。
さらに独り暮らしであれば、急な出張など長期に渡る留守の場合も想定する必要がありますね。
お世話のみならず、自分は部屋にいなくても、猫にとっての適温は保たねばなりませんし、預ける場合も信頼できる場所を複数確保しておくなどの工夫がいります。
他にも猫は腎臓の病気に比較的かかりやすいので、常日頃からトイレの様子はチェックしなくてはいけません。
猫の平均寿命は約16年。
「いたずら盛りの永遠の三才児」と20年近く暮らすということがどのようなことか、覚悟をしておくことは猫を飼う上での必須条件です。




猫を飼う費用は?一ヶ月&一生分の平均的めやす





生きるために必要な費用といえば食費や医療費がまず浮かびますが、特に医療費は突発的な出費あり得ますし、ますます気になりますよね。
初めに、猫を飼う上での必要経費としてフード代と医療費についての平均的な金額の目安をご紹介します。
まずは年間にかかる費用です。
猫の食費
1~3万円未満が全体の約四割でいちばん多い割合を占めています。
次に多いのは、3~6万円未満が約二割。
1~6万円未満が全体の6割強ということですね。
ダイエットフードなどの健康や美容に効果的とされるフードは、やはり一般的なフードよりは高めな設定です。
猫の病院代
こちらも全体の約三割を占めて1~3万円未満がトップです。
1万円未満も含めると四割強。
日本獣医師会の調査によれば、ひと家庭で一ヶ月7000円が平均的な金額とされています。
こちらは実際に動物病院で掛かった費用をもとに算出されていますから、よりリアルな数字ですね。
ネコ飼いの私もこの数字は納得です。
年間にすると約84000円となりますが、確かにこのくらいは掛かっています。
他にも予防接種や健康診断なども気になりますが、予防接種は大体5000~7000円を目安にしておけばいいでしょう。
健康診断では大体5000円ほどが目安です。
動物病院での医療費は自由診療のため、治療費や診断代が一律ではなく病院により差はあります。
安ければいいというものでは勿論ありません。
その他の費用とは?
こちらは上記二つ以外に掛かる費用ですが、その内訳は猫砂などの消耗品です。
他にはおもちゃなどの嗜好品、トリミングやブラシなどケア用品も含まれています。
こちらもまた、1~3万円未満が5割近くを占めてのトップ。
次点で3~6万円未満が2割弱です。
1万円未満が1割となっていますが、段ボールでキャットタワーを作ったり、お手製のぬいぐるみをおもちゃとして与えたりといった愛情たっぷりの工夫を凝らす飼い主さんも多いことが関係していそうですね。
月平均のざっとした費用ですが、予防接種も含めすべてを合算するとおよそ多い月では一か月で3~9万強といったところです。
平均寿命の16年までの費用として計算すると生涯に掛かる費用は50~150万円。
これ以外にも定期的な健康診断、突発的な病気やケガでの医療費がかかります。




猫を飼うけど旅行がしたい!選択肢と注意点は?

猫をおうちに迎えて暮らしてみると、そこで初めて難問に直面することは珍しいことではありません。
具体的な計画や案があっても、現実では「まさか、こうなるとは…」と悩んでしまうこともしばしばあります。
旅行が何よりのストレス発散である飼い主さんは、猫を飼う前にすでにあれこれと打開策を考えてあらかじめ準備していた人が多いでしょう。
ですが、目当てにしていたペットホテルが改築中だったり、友人がちょうど長期的な留守をしていたりタイミングが合わないこともあります。
★飼い主さんが旅行をする時
- 猫にお留守番をさせる
- ペットホテルやシッターさんに預ける
- 一緒に旅行へ連れていく
この三点が選択肢として挙げられるのですが、まずはお留守番してもらうときの注意点についてお話しします。
お留守番のときの注意点
お留守番のタイムリミットとしては二日間が目安です。
まる三日不在の場合は、信頼できる預け先にお願いしましょう。
また、短時間の留守中にも、自動給水器や給餌器の活用をする飼い主さんが多いようですが、このようなグッズは必須ですね。
猫はきれい好きなため、食べ残しの餌や匂いのする水を嫌うので清潔に保つ必要があるのです。
それに室内を適温に保つことも大事ですからエアコンなども旅行前に作動チェックに掃除も欠かせません。
ペットホテルやシッターさんに預けるときの注意点
欠かしてはならないのが、猫の性格や持病の有無、好き嫌いについてリストアップしたものを渡し、きちんと伝えることです。
私はペットホテルに預けるときは、動物病院が経営している、もしくは日頃から懇意にしているショップが経営しているホテルにお願いしています。
我が家の猫の場合は、その特徴ももちろんですが、病気についての理解度がポイントなんです。
もう15歳という高齢猫なので、普段は元気そのものですが何か起きたときのフォローが万全であると信頼できない限りは預けないようにしています。
なお、シッターさんにお願いするときは“動物取扱業”という届け出を必ず出しているかは非常に重要です。
これは開業の際に、地方自治体に届け出を提出するよう法律でも義務付けられていますから、チェック項目としては最低限のものといえますね。
ペットホテルに預けるのと同様、猫に対しての注意点は細かく伝えこまめに連絡を取れるかがポイントになります。
それぞれメリットやデメリットはもちろんありますから、猫の性格や飼い主さん自身のライフスタイルに合うかどうかが決め手となるようですね。
ペットホテルやシッターさんをお願いしたときの金額的な相場としては、これ位です。
★相場の費用
〈ペットホテル〉
一泊【3000~6000円前後】
〈シッターさん〉
一時間【2000~3000円+交通費、出張費】
シッターさんの場合は、オプションのついたプランが豊富な傾向がありますから、見積もりを出してもらい、事前の打ち合わせが必要です。
シッターさん自らが自宅に出向いて猫のお世話をしてくれるので大変助かりますが、だからこそお互いに納得と信頼できるまでは不明点は曖昧にしないように心掛けましょう。
猫と一緒に旅行へ行く時の注意点
猫は、犬に比べると連れて歩きやすいのではないでしょうか。
私は大型犬も猫も両方、旅行に連れていった経験がありますが、まず移動自体が苦手な子は逆に可哀想な思いをさせてしまうこともあります。
車が苦手な子や、狭いケージが苦手な子は、飼い主が一緒にいても移動するだけで体調を崩しがちです。
ではこういった子への対応にも触れながら一緒に旅行へ行く際の注意点を次の三つのポイントに沿ってお話ししていきますね。
★一緒に旅行をする時の注意点
- キャリーバッグやハーネスは必須
- 猫の臭いのついた猫砂やベッド、普段遊んでるおもちゃ、爪とぎなどを持参する
- 旅先での脱走のリスクに備える
まず最初にお話ししたとおり移動に関してですが、車の場合はシートベルトに固定できるタイプのキャリーバッグやハーネスが便利です。
除菌タオルやペットシーツは多目に準備し、酔いやすい猫に対しては、はあらかじめ掛かり付けの動物病院で薬の処方について相談しておいた方が安心です。
その子の体調に合わせ、出発前はなるべく食事を控えるなどのアドバイスもしてくれるでしょう。
公共機関の場合は、いざ移動となるとキャリーバッグから出すことは不可能といってもよさそうです。
途中で休憩が取れるのか、旅先でキャリーバッグから出してあげられる環境を確保できるのかをポイントに計画をたてることも大事です。
消臭スプレーや抜け毛の掃除のために粘着ローラーも用意しておきたいですね。
不用意にキャリーバッグから出してしまうと猫のケガだけでなく、運転者や周囲の方々に飛び付いてしまったりと予期せぬ行動を取ってしまうことがありますので、飼い主さんは細心の注意を払っての旅行となることを忘れてはなりません。
しかし万が一脱走した場合を考えると、キャリーバッグやハーネスといった必需品だけでは、やや心細く感じる飼い主さんがほとんどです。
首輪に迷子札は意外と効果があります。
今はカプセルタイプの迷子防止グッズがありますし、こういった頑丈で分かりやすいグッズを猫の首輪に取り付けておいて損はありません。
私の友人は大の旅行好きですが、猫にマイクロチップを埋め込む手術を施しています。
これは周囲からは猫好き、嫌いに関わらず賛否両論でしたが、私個人は“旅先で永遠のさよなら”になるよりはずっと良い選択だと思いました。
旅行好きな人は、どのような方法を選択するにせよ自己責任であることを念頭に、確実な解決策と準備を確保しておきましょう。




まとめ

猫に限らず、動物を飼うことにマニュアルはあっても必ずしもマニュアル通りや思い通りにはいかないものだと心に留めておくことが大切です。
猫のライフステージだけでなく飼い主さんのライフスタイルもまた影響がないわけではありませんから、一概に思い込んでしまうとお互いに快適とはいえない空間になってしまい、関係もややぎこちないものになるなんて可能性も。
便利で快適な空間がどちらかの目線に偏ることなく、一緒に作り上げていくという気持ちで取り組む姿勢と覚悟が最も重要といえそうですね。
でもこの時間こそが猫と仲良く過ごしていく醍醐味です。
うまくいかなくても、ポジティブに捉えて猫の個性を見極めてあげることで互いの信頼関係も自然と良くなっていくものです。




猫を飼うデメリットはこちら↓
猫を飼うのが疲れた!と感じる前に知るべき猫の習性とその裏ワザとは?
参考元
猫を飼うと腰痛が治って生活習慣病を予防できる!? 猫がもたらす驚きの健康効果
https://www-min–petlife-com.cdn.ampproject.org/v/s/www.min-petlife.com/articleAmp-51684.html?usqp=mq331AQMmAHEsdaQgsb89JgB&_js_v=a2&_gsa=1#referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com&share=https%3A%2F%2Fwww.min-petlife.com%2F51684
猫を飼うと健康になる!科学的に証明された猫がもたらす驚きの健康効果とは?
https://blogs.yahoo.co.jp/shishi5235/35219696.html
猫が嫌いな色とは?見える色と見えない色
https://nekochan.jp/cat/article/289
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