あなたの愛犬は、何かを必死に舐めていることがありますか?
ペロペロと甘えるように顔や手を舐めてきたり‥
憑りつかれたように必死に床を舐め続けていたり‥
このように、様々な舐め方や表情を見かけることがあります。
いったいなぜ、犬は舐めるのでしょうか?
その答えが分かったとき、愛犬の気持ちを今よりも理解することができます。
元動物看護師のポチたまが、舐めることについてお話していきますね!
犬が舐める理由
もともと「舐める」という行為は、犬同士の大切なコミュニケーションのひとつです。
群れで集団生活をしていた犬は、目上の犬に対して敬意を表すために、口元をペロっと舐めていました。
そして犬は、仲がよくない相手を舐めることは絶対にしません。
これも群れで行動する犬は、家族や群れのなかでしか行っておらず、舐めることには親密性があるといえます。
今でも「犬同士の挨拶」として、ドッグランやお散歩中に見かけることはありませんか?
私の愛犬は、よそのワンちゃんを見ると、挨拶したくて、しつこく追いかけまわすので、よく嫌がられています(泣)
これと同じで、飼い主の口を舐めてくることも、この習性の名残だと考えられています。
愛犬が飼い主をリーダーだと認めている場合や、飼い主に愛情を伝えようとする行為なのです。
私の愛犬は、なでた後に「ありがとう!」と言わんばかりに、口を舐めてきます。
それはもうしつこいぐらいに‥ 。
この行為は「大好き」という愛情表現、そして信頼している証拠です♪
愛犬からの愛情表現なんて、とても嬉しいですね!
愛犬に口元を舐められたときは、良い関係を築くことができていると自信をもってください。
犬が舐めるときの心理
しつこく何かを舐めている愛犬を見ていると、飼い主として心配になってきます。
しかし、犬は口に入れてみたり、舐めたりすることで、その物の情報を読み取ろうとする習性があります。
新しいおもちゃやおやつを与えたときに、くわえて持ち去り、ぺろぺろと舐めているのを見たことがありませんか?
最初は警戒して、ちょっと舐めては、ずずっと後ずさりしたり…
あの行動は見ていて面白いですよね!
愛犬にとっては初めての物なので、それが一体何なのかを舐めて調べているようです。
私たちは、遊んでいるのかな?と単純に思いますが、犬にとってはワクワクする時間なのかもしれません。
犬が人の手を舐める理由
愛犬にとって飼い主の手は、食べ物をくれる、なでてくれる、遊んでくれるもの。
それは、飼い主からの愛情をはっきりと感じることができるのです。
その大好きな手を舐めてくるときは何かを催促していると考えられています。
例えば、テレビに夢中になっている飼い主の手を舐めてきた場合。
これは「かまってよ~!」というおねだりのサインです。
こんなときはテレビから目を離して愛犬をなでてあげたり、遊んであげましょう。
その他に、リラックスしようとしていることもあります。
私の愛犬は、眠たくなると、私の腕をぺろぺろと舐めて、いつの間にか寝ています。
もう7歳になりましたが、まるで赤ちゃんに添い寝をしているようです。
きっと大好きな飼い主の手を舐めて、安心感を得たいと思っているのでしょう。
犬なりのコミュニケーション手段なので、手がべたべたになっても、ゆったりした気分で答えてあげてください。
犬が自分の鼻を舐める理由
ペロペロと自分で舐めて湿らせていることもあります。
それは犬が嗅覚を使うことに関係しています。
鼻が乾いているときより濡れている方が、においの分子が吸着しやすいためです。
さらに、空気の流れを察知することにも役立っています。
それゆえに起きているときはよく鼻を舐めているのです。
では寝ているときはどうでしょうか?
季節や湿度によっても違いますが、寝ているときや寝起きは乾いている場合が多いです。
なぜかというと、寝ている間は、嗅覚を研ぎ澄ます必要性が少ないからだと考えられています。
それに加えて、寝ている間は舐めることができないからという理由もあるようです。
寝起きは特に、ペロペロと鼻を舐めていませんか?
朝ごはんのにおいを嗅ぎたいがために、超高速で舐めているのを見かけます(笑)
したがって、犬が鼻を舐めるときは、嗅覚を働かさなければならないときに意識を集中させていることが分かります。
犬が床を舐める理由
- 空腹なとき
- 暇なとき
- 飼い主の注目を浴びたいとき
ちなみに私の愛犬は、フローリングの床をよく舐めています。
特に子供たちの食事のあとは、パトロールをするかのように、食べこぼしを捜索(笑)
あなたの愛犬も同じようにすることありませんか?
食べこぼしが目的の場合もありますし、愛犬のご飯がまだなら空腹なのかもしれません。
空腹なことを、飼い主に気づいてほしくて、わざと床を舐めることもあるようです。
しかし床を舐める行為には、危険なこともあります。
食べこぼしには、犬が食べてはいけない食材が混ざっていることも(^_^;)
床は綺麗にしているようで、みんなが歩くところなので不衛生ですね。
愛犬が床を舐める原因を追究して、舐める行為を減らしたり、なくしていくことです。
安心できる環境を整えてあげましょう♪
まとめ

言葉での会話ができなくても、愛犬が考えていることはだいたい理解できる‥
そんな愛犬と飼い主、とても素敵な関係ですよね!
そんな関係を目指すためにも、舐める行為に隠された愛犬の感情を覚えておきましょう。
サインを読み取ることができるようになると、今よりももっと楽しい日々が過ごせるようになりますよ!
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